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前回の記事で、BtoBマーケティングにおいてメールマーケティングを活用すべき理由を書きました。

今回は、「いかにメールを読んでもらうか」について紹介します。

その答えは、ズバリ、メールの「タイトル」です。

■84%の人が「タイトル」で判断している 

以下のアンケート結果(マクロミル調べ)にあるように、メールを読むかどうかの判断を
「タイトル」でしている人は84%にも及びます。
 
http://www.macromill.com/r_data/20100125mmaga/20100125mmaga.pdf

自分に当てはめてみても「確かにそうだ」と、うなづけるのではないでしょうか。

では、メールを読んで見てもらうためにはどうすれば良いのでしょうか?

今回は、メールの開封率を向上させる4つのポイントを紹介します。

1.数字化

「具体的に言う」ことの大切さは、仕事のいろんな場面で言われますが、メールタイトルでも同様です。

どうやって具体的にするかというと、「数字に置き換える」を意識するだけでグッと具体的になります。

たとえば、以下のような感じです。

(×)「人気商品Aが大幅値下げ!」
(○)「人気商品Aが30%引き!」

(×)「簡単!○○」
(○)「たった5分!○○」

(×)「性能が劇的に向上!○○」
(○)「性能が30%向上!○○」 

「大幅」や「簡単」、「劇的」などの物事の程度を表す表現は、一見、キャッチーなように感じますが、
実はなにも表していない単語です。

「大幅ってどのくらい?」「劇的ってどのくらい?」とツッコミが入るからです。

このような単語は作り手側からすると、抽象的にぼやかしがきくので使いやすいのですが、
受けて側には漠然としたイメージしか伝わりません。

情報の洪水となっているメールボックスで目に留めてもらうためには、抽象的な単語でなく
具体的な数字がものをいうのです。

数字化する時のちょっとしたテクニックとして、「約80%」や「2000円以下」といった形で数字を丸めるのではなく
以下のように、端数まで含めることをおススメします。数字を丸めると、なんとなくうそっぽく感じるためです。

(○)「84%の人が○○!」
(○)「○○が1990円!」
(○)「来場者34556人達成!」

2.緊急性

「今」必要なこと以外は、ついつい後回しにしてしまうのが人間です。

そのため、メールタイトルでも「今、読むべきですよ!」という緊急性を伝えることが開封率の向上につながります。

流行語ではありませんが、このメールを読むのは「今でしょ!」ということです。

タイトルに緊急性をもたせるためのやり方としては、以下があります。

①期間を限定する

例:
「ゴールデンウィーク限定!」
「本日限り!」
「明日締切!」

②数量を限定する

例:
「先着100名様限定!」
「毎月50個限定!」

③新鮮さを出す

「速報!○○」
「本日発売!○○」
「ただいま再入荷!」

①と②は「限定感」を、③は「今が旬」ということをアピールするやり方です。

緊急性を出すといっても、あまりやりすぎると煽っている感が伝わってしまうので、
あくまでも「今、見ないと損ですよ」程度の表現にするのが良いでしょう。

3.関係性

「自分に関係がない情報は無意識にスルーする」

これもまた、人間です。

誰にでもあてはまるような汎用的なメールタイトルは、自分向けではなく万人向けとなってしまうため、
かえって、誰にも見られなくなってしまいます。

「誰に向けての情報なのかを」具体的にしてあげることでパーソナル感を演出できるようになります。

(×)「はたらくママ必見!」
(○)「はたらく30代ママ必見!」

製品やサービスの特性上「誰に」というセグメントがしづらい場合は、以下のようにターゲットが抱えているだろう課題(悩み)をつけてあげることでパーソナル感を出せるようになります。


(×)「管理職は必見!」
(○)「部下の扱いに困っている管理職は必見!」

「お、私に関係ある情報かも」と思わせることが開封率あげるコツです。

4.視覚化

最後は、やはり視覚的に目立たせるということです。

「【】」や「!」の記号を使って目立たせるといってもいろいろなバリエーションがありますので、
日々、自分が受け取るメールを参考しながら、試行錯誤していくのが良いでしょう。

(×) ビジネスパーソンは必見!
(○) 【ビジネスパーソンは必見!】
(○) ★ビジネスパーソンは必見!★
(○) ◇◆ビジネスパーソンは必見!◆◇


メールは一日にしてならず!

色々と紹介しましたが、自社にフィットするメールタイトルの形を作り上げていくためには、マーケターが日々、試行錯誤していくことが必要です。

今回、紹介した4つのポイントを意識して、日々改善していくこと、開封率を向上させることができるようになるでしょう。

まさに、「メールは一日にしてならず!」です。